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HARUNAの店番日記 第二日 11/6(水)

■概況

  朝10時、会場到着と同時にデジカメを忘れたことに気づきました。ですので、本日の写真は1枚もないのです……。ごめんなさい。

  初日効果も薄れたのか、はたまた二日分のお客さんが昨日に集中したためか、今日の午前中はゆっくりお茶さえできるほど静かな店内でありました。新しく作成した一覧リストと昨日の売り上げリストとを照合したり、見やすいように作品の位置替えをしたり名称カードを貼ったり、あげくにはホイホさん作の時計の時刻合わせまでやってしまう余裕の私はきっと昨日で一皮むけたに違いありません。ご来場されて時計を持っていない方は、どうぞホイホさんの時計をご利用ください。
  とにかくそんなわけで、昼前まではお客さんも少なく、売り上げいまだゼロという事態に……。

  お昼を境にぼちぼちとお客さんが入りはじめるも、単純に飲食のみの方が多く、小物がいくつか売れる程度で販売額は伸びません。ランチを食べに来たお客さんに「ただいまペンギンアート展をやっておりまして」と話しかけ、いぶかしげな目で見られることもしばしばでした。
  お昼のピークを過ぎるとまた来客は少なくなり、ゆっくりお茶なんかしちゃったりして、昨日とはあまりにも違う風景に横井さんと二人、奇妙な宙ぶらりんの気持ちを持て余して過ごします。
  ところで本日いらっしゃったお客さんには、ある特徴が見られました。新聞を見て来ました、という方がかなりの割合を占めていたのです。そう、昨日取材のため来場された朝日新聞の記者の方による記事が、早くも今日の朝刊に載っていたのです!  これよこれ、と店の方から手渡された新聞を手に取り、絶句します。  す、すごい……。  私の顔が、アップだ。  いや、そんなことではなく。  なんと地方面のページ半分近くを割き、カラー写真2枚入りででかでかとアート展のことが掲載されているのでした。中日新聞の折り込み冊子にも文字情報は載ったのですが、やはり写真があるとないとでは大きく違うようです。朝日新聞記者のAさん、どうもありがとうございました。

  本日、作家さん関係ではKeiさんとぴかそさんのお知り合いの方は見えたのですが、作家さんご自身の来場はありませんでした。お客さんの絶えた店内で雑談を交わしていると、右手に包帯を巻いた若い男性が入場されました。その後いろいろとお話しするうち、Kさんというその男性はご自身も造型や絵などを手がけられることがわかりました。さらになんと、作品を今いくつか持ってこられているということで、それはぜひ、とお願いすると、店の中でいくつか見せて下さいました。これが何とも素晴らしい出来映えだったのです!
  まずは、と取り出されたペンギンフィギュア2体。高さ10cmほどのキング、それからもう少し小ぶりの、楽器をくちばしでつまびくペンギン像。どちらも精巧な作りで、微妙な毛並みまで表現されています。ほどよい重量感の作品を手に取り取り、スタッフ一同絶賛の嵐でした。
  次に見せていただいたのは、ペンギン画。ペンギンを飛行機や戦車やヘリコプターに見立ててユーモアたっぷりに表現されています。愛くるしいペンギンに、それとはあまり結びつかない戦争のイメージをあえてぶつけてみました、というお話でした。さらにはフンボルトの細密画や、その他の動物のスケッチなどもありましたが、どれも高レベルのものばかり。Kさんは模型雑誌のコンテストでも何度か入賞された経験があり、その時の掲載記事も見せて頂きました。Kさん、一歩遅かった。もう少し早く接触があったならエントリーして頂けたのに。もっともKさんも今朝の新聞を見て来場されたということなのですけれど、とにかく次回の芦屋ではぜひ、と連絡先を頂戴しておきました。

  こうしてのんびり過ごすうちに今日は、閉店の6時が来ていました。昨日に比べて売り上げは寂しかったなあと思いながら、合計額をチェックします。紙幣や硬貨の数を念入りに数え、合計額を計算して紙に記入します。
  はあこれで今日も終わりか〜と息をついたところで、ずどどどどどど、ばたん、はあはあ、という具合に入り口から駆け込んで来られたお客さんがいました。なんと、かつてはPengaholic掲示板の常連さんでもあった、トムペンさんです。かたわらにはもちろん息子さんのトム君もいます。わざわざ東京からのご来場です。
  「ああああまだ大丈夫ですかそうですかいやほんと今日しかなかったもんですから幼稚園昼までだし来ちゃえって思って飛び出してきたんですけどいやほら、なーごやこー水族館行っちゃってこんな時間になっちゃってどうもほんとすいません6時閉店なんですよねいいんですかほんとにごめんなさいね水族館行っちゃったもんですからここ座っていいですか」
  と、話し終わる頃には上着を脱いで座ってお茶まで頂いていたトムペンさん。相変わらずのマシンガントーク健在で何よりです。  短いながらも東京で面識のあった私はそっと、あの、東京で一度ご一緒しましたよね、と切り出すや、
  「あれーいつでしたっけ高野さんの展覧会おとどしあーそういえば行きましたねあーあの時のーええっとハンドルはどなたでしたっけHARUNAさんあー思い出しましたいえあたしね今コーラスやってるんですよコーラスそいで日曜日に発表会があってそうなると土曜日も絶対むりでしょだからほんと今日しかなかったのよごめんなさいねこんな時間にトム君はジュースでいい?」
  と、1分間に息継ぎが2回ぐらいしかないトムペンさん。お茶の後に展示を物色しはじめ、驚異的な短時間で手提げ袋が必要なほどに買い込まれました。
  さきほど集計して記入した紙を丁寧に破り捨て、もう一度売り上げ計算をし直します。すると、最初は1万2千円ほどだった合計額が、トムペンさんの分を含めて再計算したところ、なんと2万円台に乗っているではありませんか。本日の売り上げの4割ほどに相当するお買い上げのトムペンさん、私のビデオまで買っていただき、本当にありがとうございました。たぶん会話の中でトムペンさんと私の発した単語数の比は100対1ぐらいだったことでしょう、お疲れ様です。
  さて、昨日今日と一緒に店番をした横井さんとは、今日でお別れです。実は本当は昨日一日だけのお約束だったのを、無理に会社のお休みを移動していただいて今日も引き続きお願いしてしまったのでした。二日間、本当にお疲れさまでした。

■売れ筋情報
今日はおもに口頭で受ける評判およびアンケート内容から。

石鍋幸子さん 松ぼっくりぺんぎん、今日もまた、買おうとされた方にごめんなさいと言わなくてはいけませんでした。売れるのに、もったいないよ〜。
かぼっちゃん ペンギン玉、激売れ!持ち帰り用の円筒に入れて紙で包んでお渡しする技はもう私、完璧にマスターしました。木彫りペンギンシリーズも大好評!
谷純一さん 「イカルの碁」、詳細な展示指定のあった「アヒルの決闘」ともに、口頭でもアンケートでも好評です。
山岡豪・日出子さん ペンギンって18種類もいるのーと、説明後には必ず言われます。終始注目を浴びています。販売したなら1日で軽く10個はいきそうなのに。
保光敏将さん 売り上げ・アンケートでの人気ともに絶大です。とぼけた表情やほのぼのとした雰囲気になんともいえない味わいを感じる、とのことです。
横井美子さん ニュージーランドまで行って見てこられた貴重なキガシラやブルーペンギンの絵、名古屋港水族館の加藤さんが絶賛しておられました。
ぴかそさん 透明感があって良い、とイラストが好評です。
中村ヨシタカさん HASHIZOの他、非売品の皿やトノサマペンギンまで幅広く人気を集めています。

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