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HARUNAの店番日記 第四日 11/8(金)

■概況

  朝から強者(つわもの)あらわる! 前日に来場された方から、すごいコレクターがいるんですよとは聞いていたのですが、その方がいらっしゃったのです。たしかに紹介のお言葉に嘘はありませんでした。  初老のその男性は、井上悦子さん作の湯たんぽや江口タツオさんのシルバーアクセサリーをはじめ、大物を惜しげもなく選ばれていきます。人気の高かった谷純一さんの「イカルの碁」「アヒルの決闘」もまとめてお買いあげになり、合わせるとなんと36000円ほどに! 昨日おとついの合計にも匹敵する額になりました。お店の方ともども、深々と頭を下げて見送ります。
  本日は作家さんのご来場が多数ありました。まずは、ペンギンスタンプが大好評のけべさん、そして芦屋の時と同じく着物姿で登場されたまつながあやこさん。お二人は、ちょうど同じ時刻のあたりにいらっしゃいました。けべさんは長野から、まつながさんは東京からのお越しです。
  昨日お伝えした「封」「緘」を含め、けべさんのスタンプのうち売り切れてしまったものがご本人の手元にはたくさんあるということをお聞きし、会場に備え付けた用紙に希望する作品と送付先を書いておけば売って頂けるよう、手はずを整えました。また、メールでも注文は受け付けてもらえるようですので、欲しい方は出展者紹介のページからけべさんのサイトに飛び、メールでその旨お伝え下さい。また、僕も含めて、どうやって作っているんだろう、という疑問があったのですが、書いたイラストを業者に渡して製作してもらっている、というお返事をいただきました。
  まつながあやこさんのノートは、表紙と裏表紙だけではなく開いた中にもペンギン柄が印刷されていることが判明したため、ずっとビニールパックに入れたままの展示だったのを見本としてひとつ封を開け、中が見えるように展示し直しました。見本だけが置いてあったぽち袋は売り物用をいくつか持ってきて頂くはずだったのですが、ご本人いわく、「ホテルに忘れた……」とのことでした。明日の朝、改めて搬入してもらえるそうです。あでやかな着物の帯留めにペンギン柄が使われていたので、帰りぎわに写真を1枚撮らせてもらいました。
  さらに千葉から、トレーナー作者の石川英仁さんも到着されました。トレーナーについているペンギン写真や絵は全てご自身の手によるもので、一枚の写真をそのままプリントしただけのように見えるものも、実は何枚もの画像を重ねて使われているそうです。また、こっそり原材料代を聞いてみると、生地自体は800円、印刷代が100円ほどだとのことで、少し安心しました。1枚1500円という破格値はもしかして間違いではないのかと危惧していたのです。石川さんは先に名古屋港水族館を訪れたそうで、撮れたての貴重な映像をビデオで見せて頂きました。そうした映像を集めた石川さん お手製のDVDが、明日のオークションに出される予定です。
  今日はリピーターの方もたくさんお見受けしました。また子供連れてくるわね、とか、誰々と一緒にまた来ますなどとおっしゃっていた方が、言葉にたがわず再来場されるのはこちらとしても嬉しいものでした。名古屋港水族館の加藤さんも、息子さん、そして同僚のペンギン飼育員の若い男性とご一緒にいらっしゃいました。最初にお会いしたのがあの忙しかった初日で、ゆっくりお話することができず残念だったのですが、今日は食事を取りつつ隣でお話をお伺いすることができました。
  加藤さんは、「こんなことを言うのは何なのですが」と前置きされたあと、水族館にいる生き物で一番僕が好きなのは人間なんです、とおっしゃっていました。だから飼育をするよりもペンギンについてお客さんとお話をしたりするのが一番好き、ということで、確かに加藤さんと一度お話をしてみればそれはよくわかります。
  今日のお客さんの入りは昨日と同じかすこし多い程度でした。一人っきりの店番生活もこれで終わり、明日からはスタッフが多数駆けつけてくれるはずです。でもたぶん来客も多いと予想されるので、忙しさは結局変わらないかもしれません。
  最後に、今日ひとつ言われたこと。 「HARUNAさんって、女の方かと思っていました」  どしゃー。たしかにPengaholicの掲示板でもホイホさんの彼女に間違えられかけた私、知らない方にとってみればHARUNAと言われて女性だと思いこまれるのも無理はないかもしれません。指摘されたのは女性の方からだったのですが、もしかして私は、この店番日記を見て密かにときめいて来店された男性陣の期待をことごとく裏切り続けているのでしょうか。

■売れ筋情報
・概況に書いた通り、谷純一さんの「イカルの碁」「アヒルの決闘」、売約済みとなりました。
ふじおかかずさんのポストカード、好調です。
まつながあやこさんのノートは中身を開けて展示した途端、名古屋港水族館の加藤さんがお買いあげになりました。
かぼっちゃんの木彫りペンギンシリーズ、残りはロイヤル三角柱2個とシュレーター三角すい1個のみとなりました。
中井理さんの木製置物、「大」1個、「中」2個のみ残っています。「大」タイプについては、意外に皆さん置いてあるのに気がついていないのかもと思い、台の上に上げて目立つようにしました。
中村ヨシタカさんのHASHIZOはヒゲ1個のみ、アデリー箸置きも残り1個です。
籠橋有紀子さんの「世知辛い」Tシャツ、グレー1枚が売れて赤1枚のみ残っています。
田中恵さんのポストカード、「ペンギンファミリー」が残り1枚です。
柿本誠さんのポストカード、キングが好評で各種1枚ずつ程度になりました。

・「開催初日を土日にして欲しかった」というご意見が店頭でもアンケートでも目立つようになりました。売約済みの作品を悔しそうに見つめる姿を今日も何人かお見かけしました。

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