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HARUNAの店番日記 第一日 11/5(火)

■概況

  名古屋の今朝は、気温6度の曇り空。自転車で会場に向かう途中からぽつりぽつり降り出したので、今日は平日だしそんなにお客さん来ないだろうなあ、午前中で値札貼りを片づけるかあ、なんて悠長に考えていたのですが、それはとんでもない間違いだったのです。

  持参したポスターを入り口に据え付け今日の段取りを考えているうち、店番を手伝っていただく作家の横井美子さんも、アート展用の買い物を済ませて到着しました。二人で新しい納品書と作品をチェックしはじめた頃から、はやくもお客さんが入り始めます。

  まずは作家の秋田真理さんのお母様が娘さんから情報を聞きつけてか早々に駆けつけ、真っ先にご購入になりました。値札がまだほとんど付いてない状態だったので、45枚にも及ぶ納品リストを一枚一枚めくっては作品の販売可否と値段を探り当てる、という作業を繰り返すため、恐ろしく時間がかかってしまいます。すみませんとひたすら頭を下げながらページを繰り、作品番号と値段を書き写します。

  もうしょっぱなから私、パニクってました。購入される一品ごとに、全ての納品リストの中から該当するものを探し出す必要があるため、下手に誰かと分けて作業ができないのです。手伝いましょうか、との声に、「いぃいまはちょっとおぉ、だめですううぅ」とほとんど叫び声の私。

  と、そこへ現れた一人の恰幅のよろしい紳士風のおじさん。実ににこやかに笑いながら、私の目の前に、えー、これとね、これとね、これとね、と次々と作品を並べていきます。相変わらずページを繰る私。時間をかけ、一つ一つ作品を選んでいるおじさんの横から別のお客さんの「あのー、これ頂きたいんですが」という声に、すみませーん、少しばかりお待ちをー、ともうパニック寸前の私。遂に全部の値段を書き写すや、横井さんに計算と代金の受領をまかせ、別のお客さんのもとに向かいます。横井さんから、相手は誰ですかと聞かれ、「あそこにいる、あの恰幅のいいおじさん」と答える私。

  そんな大混乱のうちに、本日のメインゲストである、大田美智子さんがご来場になりました。長旅どうもお疲れ様です、と話し込む暇があるはずもなく、私は販売対応に追われます。しかもあろうことか、取材に来られていた朝日新聞の記者の方の対応をいつの間にか知らずに大田さんに押しつけていたのでした。

  相変わらず走り回る我々スタッフ二人を尻目に、先程の大量買いのおじさんがひっそりと店を去っていきます。目で追っていた大田さんが、今日はなんか、お忍びみたいにいらっしゃったのよねえ、と呟きます。話を聞いて驚きました。先程の方はなんと、ペンギン会議の上田先生だったのです!面識がなかったとはいえ、作品の受け渡しに手間取ってろくに挨拶もできず、おまけに心の中ではなんでこんな時にこんないっぱい買うねん、と頬もひきつらんばかりの気持ちで、「恰幅のいいおじさん」呼ばわりをしていた私。

  午後になり、スタッフ以外では作家さん到着第一号となる、瓜坊さんご来場。はるばる東京からのご足労です。実は私の大学時代の友人の奥さんであり、今回初参加ながら好評を博している絵画を二点出展されています。

  昼の2時を過ぎた辺りでようやく少し落ち着きを取り戻すことができました。私と横井さんは食べる暇もなかった食事をとり、一息つきます。席はほとんどが埋まり、私は少し離れたスタッフ席で食べていました。テーブルでは、やはり午後過ぎにいらっしゃった名古屋港水族館ペンギン飼育係の加藤浩司さんを中心に、話の和ができています。お人柄が良く喋り上手な加藤さんのお話に、みなさん夢中になって盛り上がっています。ペンギン会議で2等賞を取ったというペンギンパズル(?)を出された時には、大きな歓声があがっていました。この作品の素晴らしさは、文章ではなかなか伝えられません。機会があれば加藤さんご自身から見せてもらって下さい。
  閉店の時間が迫り、こんなに長居をするつもりじゃなかったのですが、と加藤さんが笑顔で帰られ、瓜坊さんもまた日帰りの途に就かれます。閉店後も話の尽きない大田さんがやはり最後のお客さんとなりました。本日の売り上げを計算してみると、何と、6万2千円也!忙しいはずです。ただ、そのうち大田さんが2万円以上お買い上げ頂いたというのは内緒です。とにかく、「小物はすぐなくなっちゃうって聞いてね」というのが、今日のお客さんの合い言葉のようでした。

■売れ筋情報

上のような状況でしたので、アンケートにはほとんど目を通せていません。とりあえず、販売可の作品について、状況をご報告いたします。

石川英仁さんのトレーナー、6着中半分が売れました。買われた方は、本当は全部欲しかったけど、と惜しそうな目で帰って行かれました。
井上悦子さんのペンギン湯たんぽ、夏に開催の芦屋では不利でしたが、この寒い名古屋で人気急上昇。と言っても買われたのは大田さん。「ふーが」のお店の方も欲しそうにしていらっしゃいました。
・まぶしいほどの青が美しい、井上嘉宏さんのペンギン陶器。入り口すぐの所で鮮やかにお客さんをお出迎えしています。大田さんが、買おうかどうしようか最後まで迷われていました。
柿本さんのポストカード、順調に売れています。
かぼっちゃんさんの、円錐・三角柱などのペンギン木彫り、大好評で残り僅かとなりました。
・Keiさんのハガキセット&カードセット、ぼちぼち出ています。
けべさんのスタンプを見て声を上げる方は多いようです。出来はもちろん、包装した見た目もいいからでしょうね。販売も順調です。
中井理さんのペンギン小物、午前中からよく売れました。手頃な大きさ・価格も好評の理由のようですね。
なかざわそうたさんのカレンダー、ぼちぼち出ています。
・中村ヨシタカさんのHASHIZOは、当然のごとくの人気。残り僅かです。
長屋公之さんのポストカード、ほのぼのイラストが人気を博し、順調に売れています。
・柔らかなタッチが素晴らしいふじおかかずさんのポストカードも、順調です。
ましばじゅんさんの、今回スタッフ泣かせ(?)のネーミングが悩ましい「ぺん」「ぺんぺ」「ぺんぺぺん」「ぺんぺんぺん」等の絵本、まとめて買われる方が多いようです。
まつながあやこさんのぽち袋、ぼちぼち出ています。
保永敏将さんの額入りの絵、2枚ともに売れてしまいました。ペンギン好きは猫好きが多いのを狙ったのか、かわいい〜、という黄色い声多数。ポストカードや本「マロめ!」ももちろん、売れています。
よしながのりこさんの布製コースターはまとめて売れるため、もう残り僅かとなっています。

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